ギリシャ問題はいったん落ち着いたようで先週の日本株は5連騰と大堅調でした。
それもこれも、ギリシャが財政改革案を受け入れたからなんですが、その改革案を見てみると、当然ですが厳しい内容。
いくつが具体的に上げるとこんな感じ。
- 付加価値税 飲食店課税率を13%⇒23%に引き上げ
- 軽減税率 離島で導入されている軽減措置を段階的に撤廃
- 年金 早期退職の制限などでGDP1%文の支出削減
- 法人税 26%⇒28%に引き上げ
- 国防費 上限を4億ユーロ削減
で、それと並行して日本では国立競技場の建て替え問題がホットな話題で、白紙に戻すことになりました。
2つの大きなニュースを見てて思うのは、ギリシャ問題は対岸の火事ではなく、明日は我が身、未来の日本の姿だろうなぁということ。
GDP比債務をみると
ギリシャ 188%
日本 229%
日本の債務はほとんどが対内債務だから大丈夫って人もいるけど、大丈夫じゃないでしょ。
こんなお寒い財政事情の中、国立競技場建て替えでは、2500億円必要とか言っちゃってた。
2020 東京 2520億円 8万人
(アーチ765億円)
※参考:他の競技場の建設費と収容人数
1996 アトランタ 220億円 8万5000人
2000 シドニー 460億円 8万3500人
2004 アテネ 360億円 7万1000人
2008 北京 380億円 9万1000人
2012 ロンドン 650億円 8万人
2016 リオ 450億円 7万8000人
日産スタジアム(横浜) 603億円 7万人
長居スタジアム(大阪) 400億円 4万7000人
埼玉スタジアム(埼玉) 356億円 6万人
豊田スタジアム(愛知) 340億円 4万5000人
味の素スタジアム(東京) 307億円 5万人
ノエビアスタジアム(神戸) 230億円 3万4000人
上記と比較すると、土地の買収があるわけでもないんで、500~1000億円くらいが妥当のような気がしますが、ニュース見てると建設費が高騰することに対して、誰も説明しないし、(今のところ)責任も取っていない。
今回はオリンピックに間に合わないかもしれなかったり、財源の裏付けがない(東京都が拒否した)ので、注目浴びましたが、スムーズに進んでたら2500億かもっと高い値段で建設されてたと思います。
また、国立競技場問題は氷山の一角で、このような施設や事業が自治体も含め、山のようにあるのは容易に想像ができます。
アラブの産油国ならこれでもいいと思いますが、世界一の借金大国で、人口減って経済活動が減速するであろう国がこんなこ放漫財政やってたら、ギリシャと同じことになるのは中学生でもわかる事実。
オリンピックのある2020年までは大丈夫でしょうが、2025年以降はギリシャ化しても全然おかしくない、というか確実。
そんな国の一国民として、政治改革に向け行動するのも手段のひとつだとは思いますが、10年後に強要された財政改革案にデモしたり、ATMに何時間も並んだりしなくてもよいよう経済活動をするのが現実的。
ってことで、より一層、投資活動に力を入れていきます!!
※おまけ
安倍総理が就任以来、海外外遊でばらまいた額は、「25兆8420億円」ぐらいだそうです。
そりゃー、みんな2500億くらい大丈夫かって思いますよね。バラマキ額の1%だし。
白紙に戻す!キリッ って言われてもあんまり説得力ないですね。
こんなことやってたら財政健全化なんて(ヾノ・∀・`)ムリムリ
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