日銀金融緩和の出口戦略はハイパーインフレ??



どーも、パクリ先回り投資家こと失業マンです。


今週、LINE上場が発表されて、実は赤字79億円だったってのに驚きましたが、それよりも失業マンが一番気になったニュースはこれです。
国内勢からも離脱、三菱東京UFJ銀がPD資格返上を検討
三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の三菱東京UFJ銀行は、国債市場特別参加者(プライマリーディーラー、PD)の資格返上を検討している。国債の安定消化を進める上で、重要な役割を果たしてきたPD制度からの離脱の動きは、国内金融機関では初めて。
現在PD資格を有する金融機関の数は22社。各社は国債入札の際に発行予定額の4%以上の応札が義務付けられているため、これまでは9割近くの国債消化がPD制度によって担保されていた。
引用元:Bloomberg
このニュースに関連してこれも興味深い。


一部抜粋するとこんな感じ。
 高橋是清は1932年に蔵相に就任してから、金解禁でデフレに陥った日本経済を建て直すために金輸出を再び禁止し、農村救済事業を行なって歳出を32%増やした。このため国債の発行が増え、それを消化するために日銀に引き受けさせた。日銀が国債を引き受けたのは世界恐慌で銀行に国債を買う体力がなかったからで、景気が落ち着くと国債を市中に売却した。

日銀引き受けという「打ち出の小槌」があると分かると、軍部は際限なく軍事費を増やし、戦時国債の発行は爆発的に増えた。景気が回復すると高橋は緊縮財政にしようとしたが、陸軍はれに反対した。結果的には、1936年度予算は22億円のうち11億円が軍事費という異常な構成になったが、これでも陸海軍の予算要求を下回り、これに怒った青年将校が高橋を暗殺した。この結果、国債の日銀引き受けは歯止めを失い、日本は戦時体制に突入する。
財政が破綻して通貨への信認が失われると、激しいインフレが起こる。戦時中は物価統制令で価格が凍結されたが、敗戦でハイパーインフレが起こり、物価は300倍になった。

いま起こっている出来事は、気味が悪いほど当時に似ている。日銀の黒田総裁は「デフレ脱却」をめざして国債を大量に買い、今ではその保有高は300兆円を超えた。これは国債の残高800兆円の4割近く、実質的な財政ファイナンスといってよい。形の上では市中銀行を通すが、すぐ日銀が買い取るケースも多い。
高橋財政の教訓は、いったん財政規律を破ると取り返しがつかないということだ。しかし日銀は政府支出をコントロールできないので、財政が破綻したらインフレ目標は役に立たない。
日本の政治家センセに財政規律なんて期待できるか??
メンタリティは戦前となんら変わってないような。

西山先生もちょうど金曜のラジオでこのことを話題にしてて、日本は欧米の捨て石みたいなると、さらっと怖いことを言っています。

日銀の金融緩和の出口や日本の債務問題を考えると解はハイパーインフレが一番現実的なわけで、以前書いた預金封鎖への未来にまた一歩近づいてる感じが・・・


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